ろうそく瞑想で心身の浄化を!1/fのゆらぎが生み出すリラックス効果

世界的企業や有名アスリートが、パフォーマンスの向上やストレス軽減法として、こぞって実践していることで知られるようになった「マインドフルネス(mindfulness)」。
マインドフルな状態を作り出すために、彼らが取っている手段が「瞑想(メディテーション)」です。
瞑想というと、あぐらをかき、心を無にして行う禅僧をイメージすると思いますが、瞑想には様々な手法があり、私たちの生活スタイルに無理なく取り入れられる方法もたくさんあります。
マインドフルネスで用いられる瞑想では、呼吸に意識を向け瞑想していく方法が一般的ですが、心に雑念が浮かび、実践の継続が思うようにできないという悩みをよく耳にします。
実は瞑想初心者が、瞑想を閉眼で行うと視覚情報が遮断される分、視覚以外の五感の感覚が鋭敏になり、雑念が浮かびやすくなるという指摘もあるのです。
そのような方にオススメしたいのが「ろうそく瞑想」です。
ろうそく瞑想(Candle Meditation)とは
ろうそく瞑想とは、ハタヨガ(Hatha Yoga)における浄化瞑想法の一つです。
古いサンスクリット語で「凝視する」という意味を持つ「トラタカ(Trataka)」の名前で知られています。
トラタカは、対象物一点を見つめて、意識を集中させる伝統的な瞑想法です。

ろうそくの炎を見つめることで心を鎮め、一つの対象物に集中することで、休みなく外界を観察する眼球の動きを穏やかにします。
そしてそれに伴う、慌ただしい思考も停止させるというものです。
「今この瞬間」に時間軸を置くことで、深い集中力を生み、心身に安らぎをもたらす効果があります。
1/fのゆらぎとは
自然界は、多くの「ゆらぎ」に溢れています。
雨の音、波の間隔、木の木目など。
いずれも一定のようで、予測できない不規則なゆらぎが生じており、これらがうまく調和した状態を「1/fのゆらぎ」と呼びます。
1/fのゆらぎは人間に、安らぎを与えてくれると言います。
なぜなら人間の心拍リズムにも、1/fのゆらぎがあるからです。
正常に動いている心臓は、毎回規則正しく鼓動を打っているわけではなく、1/fのゆらぎの生体リズムを刻みながら、人間の生命を営んでいるのです。
このように1/fのゆらぎは、人間の生体リズムと共鳴するため、私たちは五感を通して心地よさを感じるのです。
実は、炎のゆらめきにもこの1/fのゆらぎが生じており、ろうそくの火はもちろん、焚火の炎や暖炉の火を見ていると、心が落ち着くのはこのせいです。

人間は1/fのゆらぎに、安心感を覚えると脳内ではα波という脳波が発生します。
α波が出ている状態というのは脳と体の安静時であり、瞑想に入るために最適な状態だと言われています。
ろうそく瞑想のやり方
ろうそく瞑想のやり方
1.キャンドルに炎を灯す
2.キャンドルから1m程度離れた場所に、背筋を正して座る
ポイント
部屋を暗くすると、より炎に集中することができます。
あぐらをかいても、椅子に座った状態でも構いませんが、背筋が曲がらないように気を付けましょう。
座った状態の目線と同じくらいの高さの場所に、キャンドルを置くこと。
3.じっと炎を見つめる
ポイント
3~5分間行ないましょう。
見つめる際は、瞬きを控え、眼球を動かさないように。
途中で、雑音や雑念に意識が向いてしまうと思いますが、再び炎へと意識を戻します。
雑念が生じたら、考え事をしている自分に客観的に気づくことが大切です。
4.目を閉じて目を休ませましょう
5.呼吸を整えたらゆっくりと目を開けていきましょう
ポイント
目を閉じても炎の残像があるような感じがあるはずなので、その残像がぼんやりとしてきたら終了です。
初めから、長時間瞑想に取り組む必要はありません。毎日数分から始めてみましょう。
まずは習慣として取り入れることです。
慣れてきたら、10分15分と延長すると良いでしょう。
中島正明オンラインサロンとは
5万人の指導実績を持ち、学術的・科学的アプローチにより確実に結果の出るメソッドを提供し続けている、ヨガ・瞑想講師のカリスマ 中島正明 と、その受講生の皆さまの交流・学習の場として、中島正明オンラインサロンは開校いたしました。
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