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現代病に瞑想が効果的に作用する理由

ストレス社会と言われる現代。
ビジネスマンを取り巻く環境も、厳しさが増していると言われています。

しかしストレッサーと呼ばれるストレスの要因は、恐らく現代に限らずいつの時代も存在しており、人々の心を悩ませていたはずです。
高度成長期のビジネスマンも、職場でストレスを感じることがあったに違いありません。

 
ですが現代とそれ以前の時代との決定的な違いは、「情報」が諸資源と同等の価値を有し、それらを中心として機能する「情報化社会」であるということです。

言い換えればインターネットの普及により、社会は24時間、さまざまなことが出来るようになり過ぎてしまったのです。

地球上のどこにいても誰とでも、簡単に連絡を取れるという技術は素晴らしい一方、勝ち負けであるビジネスを動かすために、人々は眠ることができなくなってしまいました。

24時間社会

 
情報化社会は、その利便性とトレードオフするかのように、人間の心身や脳に大きなストレスを与えているのです。

ストレスが脳を破壊する

では実際にストレッサーに直面した時、脳ではどのような情報処理が起こっているのでしょうか?

 
1.人間はストレスを受けると「理性の脳(考える脳)」と呼ばれる大脳皮質で、ストレスという情報をキャッチします。

2.大脳皮質の隣にあるのが「本能や感情」と関係の深い大脳辺緑系と呼ばれる器官で、ここで情報は「快適なもの」か「不快なもの」かに分別されます。

3.さらにこの情報が視床下部に伝わり、視床下部は情報に応じて、交感神経・副交感神経機能を連動させ、ホルモンなどの内分泌機能を調節するのです。


ストレスはこの視床下部の働きを妨げます

つまり自律神経やホルモン分泌バランスを乱すのです。

長期間に渡る自律神経の乱れは、心拍数の増加、血圧の上昇、免疫力の低下などを引き起こし、万病となり人体へ直接的な影響を与える可能性があります。

それは車のアクセルを踏み続け、エンジンを酷使し過ぎてオーバーヒートを起こし、車を壊してしまうのと似ています。
さらに視床下部は睡眠や食欲を促す器官なので、ストレスにより不眠症や過食症・拒食症などを引き起こすのはこのためです。

ストレスが引き起こす心疾患

また「不快なもの」と情報を受けた視床下部から分泌される「副腎皮質刺激ホルモン」が問題で、ストレスが長期化すると、記憶を司る「海馬」を委縮させてしまいます。

「海馬」はとてもストレスに脆弱で、例えば被災などの強烈なショック体験が引き起こす「PTSD」など心と直結している脳の器官であり、うつ病など精神的疾患と強い関連があると言われています。

ストレスを受けている男性

一過性のストレスであれば、脳の回復・修復機能が働くので問題ありませんが、ストレスの長期化は、脳内で起こる不快・怒り・恐れなどの感情を、大脳皮質の理性で無理矢理押さえつけている状態です。

加えて、現代人は多忙やスマホ・PCの使い過ぎなどで、必要以上にこの大脳皮質の疲労を起こしており、例え小さなストレスであっても、大きなストレスを受けたと錯覚してしまい、その錯覚がそのまま情報として脳内に伝達されてしまうのです。

このような不自然な状態が長期間続くと、脳や神経細胞がダメージを受け、制御不能に陥ります。

ストレス対処法は睡眠?

幸運なことに、人体はストレスを除去するようできています。
そのシステムを使うために必要なことは、ただ休むことです。

 しかし寝ている間も、眠らない唯一の器官が「脳」なのです。

体が寝ていても、脳はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という活動をしており、この活動を抑えれば、脳はより深く休息することができるのです。

ハーバード大によると、睡眠よりもさらに深く神経系を休ませ、かつDMN活動を抑える有効的な方法が、他ならぬ「瞑想」だと言うのです。

今、ストレスの解消・対処法として、「瞑想(めいそう)」を習慣的に取り入れることで、精神の健康維持に役立てる「マインドフルネス」という試みに関心が高まっています

 
「瞑想」というと仏教やヒンドゥー教といった宗教色が強く、スピリチュアルなものと誤解されがちですが、その効果は学術的にも実証されており、特に医療の世界では「うつ病の再発予防プログラム」として非常に有名です。

マインドフルネス瞑想

世界のビジネスエリートたちは、肉体をメンテナンスするのと同じように、脳のケアにも投資を始めています。

既に「瞑想」は米GoogleやApple、intel、ゴールドマンサックスなど有力企業によって、従業員のストレス軽減・生産性改善・メンタルトレーニングという研修に採用されています。

ストレスフリー

 現在では、瞑想はストレスを和らげる効果があると科学的に認められており、さらに規則的な瞑想を行うことで、仕事に対する満足度と生産性が著しく向上するという結果も示されています。

つまり企業経営者にとって、職場の健康管理と生産力を高めるために、瞑想プログラムへの投資は賢明な対策になるということです。

瞑想のやり方

瞑想は姿勢と呼吸が大切です。
座禅のようにあぐらを組んで座る体勢でも、椅子に腰掛ける体勢でもいいですが、体や腕をリラックスさせ背筋を伸ばした状態で、手を体の前で組むことは守ってください。

次にタイマーを5分間にセットし、深呼吸を始めます。
ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐いてみましょう。ひたすら呼吸に意識を集中します。

始めて数秒で、何かしらの雑念が浮かんでくることに気づくと思いますが、再び注意を呼吸に戻しましょう。

仏教での悟りの境地のように「無」になる必要もなく、むしろ雑念や思考が自分の中に浮かぶ瞬間に気付き、受け入れることでいいのです。

そして呼吸に集中を戻す。

これを繰り返していると、次第に雑念が浮かばなくなってくるはずです。

初めは5分も長く感じるでしょう。慣れてきたら10分、15分と試すと良いでしょう。

中島正明オンラインサロンとは

5万人の指導実績を持ち、学術的・科学的アプローチにより確実に結果の出るメソッドを提供し続けている、ヨガ・瞑想講師のカリスマ 中島正明 と、その受講生の皆さまの交流・学習の場として、中島正明オンラインサロンは開校いたしました。

ヨガ・瞑想のメソッドや考え方から、経営者としてのマインドなど、「中島正明の頭の中」を皆さまにシェアしたり、 新しいプロジェクトの企画会議に参加していただいたり、双方向のコミュニケーションを楽しめる会員制サロンです。

また、今までに中島正明が開発してきた講座のオンラインアーカイブ動画を、サロンメンバー向けに公開していきます。
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