眠らない脳を休ませる瞑想

人間は一日のうちの1/3を睡眠に使っています。
睡眠不足は、集中力・記憶力・気分・反応速度など、さまざまなものに悪影響を与えます。
つまり人生の1/3もの時間を割いている睡眠を良質なものにできれば、自ずと人生の2/3である覚醒時間でのパフォーマンスも上がり、より有意義な人生に変えられるということです。
睡眠中に人体で起こっていること
睡眠中はさまざまなホルモンが分泌され、新陳代謝が促進されます。
体中のDNAのダメージがリフレッシュされ、免疫力が高まるのです。
7、8時間寝ている人に比べ睡眠時間が短い人は、慢性疾患のリスクが高まります。
また、日中の活動で疲れているのは体だけでなく、脳も同様です。

睡眠中、「Glympahicシステム」と呼ばれる作用が脳内で起こります。
このシステムは脳細胞内に脳脊髄液を流し、脳の老廃物を洗い流してくれるのです。
老廃物の中には不要なたんぱく質などが含まれ、「アルツハイマー痴呆症」の原因物質のひとつと言われています。
痴呆症の初期症状として睡眠障害があることが知られており、また、睡眠時間をコントロールする遺伝子のいくつかは「統合失調症」との結びつきが判明しています。
さらに睡眠不足は「うつ病」などの心疾患を招く要因になります。
このように睡眠は、心身と脳の健康に欠かせないのです。
不眠症へのアプローチ
現在日本では、5人に1人が不眠症だと言われています。
原因はさまざまですが、現代が24時間社会とも言われる情報化社会であることも一因でしょう。
またスマホやPC、タブレットなどから発せられる光によって、脳が昼間だと錯覚してしまい、覚醒時のホルモンが分泌されてしまうことも原因です。
また眠ることが出来たとしても数時間で覚醒してしまう、あるいは起きた時にスッキリしない、日中頭がぼんやりする理由として、睡眠時に脳がデフォルトモードネットワーク(DMN)という活動を行っていることが挙げられます。
DMN活動というのは、活動的な思考を行わないときに無意識に脳が行う脳内ネットワーク活動のことで、この活動を鎮めることで脳はより深く休息することができるのです。
スムーズな入眠かつ良質な眠りとは?
イチローやスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、ミランダカーも取り入れていることで話題となった「瞑想(メディテーション)」がオススメです。
瞑想には、サマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想、シャバーサナなどさまざまな種類がありますが、科学的根拠に基づき、宗教色を除外した「マインドフルネス瞑想」は、今やアメリカで4兆円にものぼる市場に育っています。

人間の脳内には毎日5万以上の思念が浮かび、無作為に生まれてすぐに消えるといいます。これは覚醒時だろうが、入眠時だろうが起こるのです。
この「心のおしゃべり」の声を少しトーンダウンさせる方法として、「瞑想」は最適なのです。
また睡眠よりもさらに深く神経系を休ませ、DMN活動を抑える有効的な方法として「瞑想」は認知されています。
瞑想のやり方
瞑想は呼吸と姿勢が大切です。
座禅のようにあぐらを組んでも、椅子に座る姿勢でもいいですが、肩の力を抜き背筋を伸ばすようにしましょう。
リラックスした状態で姿勢を正すことと、体の前で手を組むことは守ってください。
次にタイマーをまず5分間にセットし、瞼を閉じたら、ゆっくり鼻から息を吸って口から吐いてみましょう。
大きく吸って長く吐く深呼吸をしながら、日々の緊張を解き放ち、心を穏やかに整えていきましょう。
始めて数秒で、何かしらの雑念が浮かんでくると思いますが、再び注意を呼吸に戻しましょう。
これを繰り返すことで、次第に雑念や考え事が浮かぶことがなく無心になってきます。
瞑想はいつやってもいいですが、脳波がα派・θ派に近い状態の時が、瞑想に最も適しています。
つまり目覚めてすぐか、夜、寝る前が最適なのです。
不眠解消を目的にするなら夜、やる気向上を目的にするなら朝に試すといいでしょう。
習慣として、毎日取り入れることが肝心です。
中島正明オンラインサロンとは
5万人の指導実績を持ち、学術的・科学的アプローチにより確実に結果の出るメソッドを提供し続けている、ヨガ・瞑想講師のカリスマ 中島正明 と、その受講生の皆さまの交流・学習の場として、中島正明オンラインサロンは開校いたしました。
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