1日のパフォーマンスは「朝」瞑想によって高められる

今、世界中の企業が、本気でストレス対策に取り組もうとしています。
その背景にあるのは、ストレスを起因とした心と体の病の急増です。
今や大部分の健康問題がストレスにより引き起こされていることは、広く認識されており、イギリス国家統計局によると、企業経営者の40%は従業員の精神疾患の増加及びそれに伴う労働時間損失という難題に直面していると言います。
心身を蝕むストレス
ストレスは外から受けた圧力だと見なされることが多いですが、実際は「内部的な影響」であり「生理的なバランスの乱れ」のことです。
そのストレスへの「反応」は、人間が生きるために進化の過程で身に付けた「生存メカニズム」であり、それこそが「心身を蝕む正体」なのです。
人間は脅威を感じると、「コルチゾール」や「アドレナリン」という「副腎皮質刺激ホルモン(通称ストレスホルモン)」が分泌され、脅威に対し体が素早く反応できるよう準備を行います。

蓄積された脂肪が放出されエネルギーとなり、心拍数・血液が上昇。
筋肉は緊張し、それに伴い酸素消費量が増える一方で、消化・細胞修復など脅威回避に必要のないプロセスが抑制されます。
脳内で生じた「恐怖や焦り」は、感情的反応を高め、意思決定のプロセスを弱めます。
長期化するストレスは、この緊張状態を人体に長く強いることなのです。
結果、心身や脳の健康・機能に悪影響を及ぼしてしまいます。
マインドフルネスという投資
Apple、Facebook、米グーグル、ゴールドマンサックスなどのビジネスマンたちは、今ストレス対策として「瞑想」を利用しています。
「瞑想」と言うと宗教やスピリチュアルなもので、怪しい・胡散臭いと誤解されがちですが、基本的に瞑想は科学的根拠に基づいているもので、米国の脳医学者ジョン・カバットジンが考案した「マインドフルネス」と呼ばれるものが大変有名です。
医療の分野でも「うつ病再発予防プログラム」の一環として使用されています。
アメリカでの瞑想産業は拡大の一途を辿り、今や4兆円にものぼる市場に育っています。
このように、瞑想はストレスを和らげる効果があると学術的にも認められており、さらに規則的な瞑想を行うことで、仕事への満足度・職務遂行能力・心配や緊張の緩和・意思決定プロセスの著しい向上など効果は多岐に渡っています。
つまり企業経営者にとって、従業員の健康管理と生産力を高めるために、瞑想プログラムへの投資は賢明な対策になるということです。
パフォーマンス力を整える
瞑想の効果 ストレス軽減
人間は朝起きると、その直後に一日のストレスホルモンの大半が分泌されるといいます。
これから始まる「今日」のことを考えることで、「闘争・逃避」の本能が刺激され、血液中にコルチゾールが分泌されるのです。

朝、瞑想をすることで「コレチゾール」を減らし、幸福ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンはストレス緩和だけでなく、「やる気の向上・記憶力向上・他者への信頼度向上」など、新しい一日を始める朝にプラスの効果があります。
瞑想の効果 集中力アップ
ハーバード大によれば、人間は起きている時間の約47%を、実際に取り組んでいる事柄ではなく、別の何かについて考えながら過ごしているといいます。
つまり多くの人は「自動操縦」状態で動いているのです。
同大学の発表によると、瞑想を8週間以上続けている人は、集中力を高めるα波が多く出ているということが分かっています。
α波が増えると、無駄な情報や妨害を遮断できるようになり没頭できるようになるのです。
瞑想の効果 社交性アップ
テキサス大学の研究によると、瞑想により以下のことが起こると言われています。
1.感情の浮き沈みを抑えるセロトニン増加
2.集中力・思考力を与えるエンドルフィン増加
3.ポジティブ思考になり、情緒を安定させる灰白質増加
4.記憶を司り感情と関係する海馬や前頭前野皮質を活発にする
1~4が起こる結果、人間は外向的思考が増大し、より友好的な人間関係を築けるようになると言います。
例え職場がストレスフルな環境だったとしても、環境自体を変えることは難しいですが、その環境にいる自分の心は、自分でコントロールできます。
その手助けをしてくれるのが、マインドフルネスという試みなのです。
瞑想の効果 良質な睡眠
睡眠中も脳は眠りません。
脳は活動的な思考を行わない睡眠時にも、無意識下で脳内ネットワーク活動を行っており、この活動(DMN活動)を鎮めることで、脳はより深く休息することができます。
言わばアイドリングのようなもので、これがすっきりしない目覚めの正体です。
このアイドリングを鎮めるのが他ならぬ瞑想なのです。
翌朝すっきりした目覚めを体験することができるでしょう。
瞑想のやり方
瞑想は姿勢と呼吸が大切です。

座禅のようにあぐらを組む体勢でも、椅子に座る体勢でもいいですが、体や腕をリラックスさせ背筋を伸ばした状態で、手を体の前で組むことは守ってください。
次にタイマーを5分間にセットし、静かに瞼を閉じ深呼吸を始めます。
ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐いてみましょう。
ひたすら呼吸に意識を向けるのです。
始めて数秒で、何かしらの雑念が浮かぶことに気づくと思いますが、再び注意を呼吸に戻しましょう。
これを繰り返していると、次第に雑念が浮かばなくなり、考え事に気が散ることもなくなっていくはずです。
瞑想はいつやってもいいですが、不眠解消を目的にするなら夜、やる気向上を目的にするなら朝に実践するといいでしょう。
初めは、静寂を長く感じたり、疲れることもあるかもしれませんが、習慣として毎日取り入れることが肝心です。
中島正明オンラインサロンとは
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