マインドフルネス瞑想ダイエットって本当に痩せる?その効果とやり方!

糖質ダイエットに、地中海式ダイエット、ファスティングに、置き換えダイエットなど、飽食の時代にダイエットの話題は事欠きません。
ダイエットというと、運動や代謝による消費カロリーと食事による摂取カロリーのコントロールを思い浮かべてしまいますが、大前提として大切なのがメンタルです。
日本人はダイエットという言葉を「減量」と捉えがちですが、本来は「食習慣」と訳されます。
本当に必要なのは、ダイエットを一大行事として特別視しないことです。
ダイエットは日常の習慣と考え、無理せず続けられるルーティン化とそれを継続するメンタルが何より必要なのです。
この習慣とメンタルを身に付けないことには、例え一時的に痩せることが出来ても、常にリバウンドに怯えなくてはならないのです。
ではどのようにメンタルをダイエットに適した形に、コントロールしていけば良いのか考えていきましょう。
マインドフルネスダイエットとは
GAFAなど世界の名だたるリーディングカンパニーが、従業員のストレス軽減と集中力向上のために「瞑想」を取り入れていることは有名な話だと思います。
実はこの「瞑想」、ダイエットにも有効だとご存じでしょうか?

ストレス軽減と自律神経の調整
「瞑想」はマインドフルな状態になる手段であり、そのためには「調心(マインド)」「調身(姿勢)」「調息(呼吸)」が欠かせない要素となります。
特にベースとなってくるのが呼吸です。
人間の呼吸法は、大きく分けて肋骨を開閉する「胸式呼吸」と、横隔膜を上下させる「腹式呼吸」があり、瞑想で使うのは「腹式呼吸」になります。
人間の横隔膜には自律神経が集中しており、横隔膜を上下させる腹式呼吸は、自律神経のバランスを改善し整える効果があります。
またゆっくりとしたペースで行う呼吸は、副交感神経の活性を促し、精神をリラックス状態へ導きます。
自律神経が整うと、食欲を司る満腹中枢が機能し始め、適切な食事量で満足するようになり、過食や拒食という状態が改善されるのです。
代謝アップ
また腹式呼吸は代謝をアップさせることが知られており、脂肪燃焼へ繋がります。
代謝アップは細胞のターンオーバーを正常化させるので、血行改善や免疫力向上などが期待でき、断食などで病的に痩せるのではなく、健康的にダイエットを行うことができるでしょう。
痩せホルモンの分泌
人間は朝起きると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは朝、快適に目覚めるためには必要なホルモンではありますが、ストレスにより過剰分泌されることが分かっています。
このコルチゾールは、内臓脂肪の蓄積を助長する肥満ホルモンでもあります。
「瞑想」はコルチゾールの過剰分泌を抑え、満腹感を感じさせるレプチン(ギリシャ語で「痩せる」の意)を分泌してくれるのです。
さらに「瞑想」による、幸せホルモン「セロトニン」の発生により、精神的に安定することで、暴飲暴食を防いでくれるのです。
マインドフルネスイーティングとは
瞑想によるダイエット効果が分かったところで、そのやり方をご紹介します。

「リラックスして座る」「ゆっくりと息を吐く、息を吸う」などの、いわゆる座禅スタイルの瞑想もダイエットには大変有効ですが、今回は「マインドフルネスイーティング」のやり方についてご紹介していこうと思います。
そもそもマインドフルネスでは、時間軸が大切になってきます。
実は人間の思考というものは、過去や未来について思案している時間が大半であり、今現在に集中していないのです。
事実ハーバード大学の研究によると、人間は起きている時間の47%を、目の前で取り組んでいるものではなく、別の何か(雑念)について考えながら過ごしていると言います。
この「別の何か」というのが、過去や未来です。
過ぎ去った過去を悔やんだり、まだ起こってもいない未来を不安に感じたりしているのです。
この考え方を食事にも適応させようというのが、マインドフルネスイーティング「食べる瞑想」です。
マインドフルネスイーティングのやり方
まずはレーズンなどの、小さな食材から始めてみましょう。
今から食べるレーズンの色や形、手触りなど、観察から入ります。
観察することに意識を集中しましょう。
次に実際に口にして、レーズンの食感を舌で観察します。
そして、ゆっくりと噛んで味わいます。
口の中に広がる風味を十分に味わい、一粒のレーズンが嚙み砕かれ、自身の体の一部となっていくことをイメージしましょう。
レーズンを五感で感じ取ることが大切です。
このように、とにかく食事に集中し、ゆっくりと時間かけ栄養を摂りましょう。
ながら食いをやめることが、やけ食いの一番の解決方法なのですから。
少なくとも「食べる瞑想」には30分間はかけることが大切です。