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瞑想効果ないって本当?瞑想とは『メタ認知』を高めるトレーニング!

ストレスフルな現代社会において、「瞑想」不安解消や集中力を高めるための科学的な方法として認知され始めています。
事実、Apple創始者スティーブ・ジョブズ、元メジャーリーガーのイチロー、バスケの神様マイケルジョーダンが、実生活にルーティンワークとして「瞑想」を取り入れたことは有名です。

またGoogle・Appleなど世界のリーディングカンパニーでも、その瞑想メソッドを取り入れた社員研修により、社員のひとりひとりの自己感管理能力を高め、組織全体のパフォ-マンス向上に役立てています。

瞑想法の一つであるヴィパッサナー瞑想は元々、仏教における禅僧が悟りの境地に至るために用いた精神修行です。
そこにヒントを得たアメリカの脳科学者ジョン・カバット・ジンが体系化した「マインドフルネス(mindfulness)瞑想」は、瞑想から宗教的な要素を取り除き、手軽に導入しやすくさせたところに大きな特徴があります。

現在は心理学や医学の領域でも研究対象となっており、その効果も脳科学的に効果が認められています。

考える女性

このようにマインドフルネスの素晴らしい効果を謳った情報がある一方、試してみたものの世間で騒がれているほど「瞑想って効果ない」と実感された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は瞑想効果を実感していただけるために必要な気づきについて、ご説明していこうと思います。

目的・効果を再認識する

そもそも瞑想の目的・効果とは何でしょう?

瞑想は様々な心身への健康効果がありますが、例えば、先ほどご紹介したヴィパッサナー瞑想は一言で言ってしまえば、「メタ認知能力」を高めるトレーニングです。

メタ認知とは、「認知していることを認知すること」と定義づけすることができます。
簡単に言えば、「物事を一つ上の視点(メタ=高次)から俯瞰する能力」のことです。

メタ認知の起源を遡ると、哲学の祖と言われる古代ギリシャの哲学者ソクラテスに辿り着きます。
誰しもが一度は聞いたことのある「無知の知」です。

ソクラテス

「私は何も知らないということを知っている」というソクラテスの言葉は、まさにこのメタ認知が働いている状態であり、自分が認知していることや能動的に行っている言動について、もう一人の自分が客観的な立場からその言動を調節・調和している状態なのです。

Yahoo!JAPANでは、企業内大学であるYahoo!アカデミア内で、マネジメント力やリーダーシップ力の向上を理由に、リーダー育成手段としてメタ認知トレーニングを実施しています。

知覚・情動・記憶・思考などの自己の認知活動を客観的に捉え、評価し、コントロールすることにマインドフルネスを取り入れているのです。

同トレーニング内では、まず「マインドフルネスの概念」を全く知らない状態で瞑想状態に入り、次に「マインドフルネスの概念」を理解した後に再度瞑想状態に入ります。
すると面白いことに、後者では自分が意図しないまでも、思考が散らかっていることを客観的に見る力が付いてくるそうです。

つまり瞑想の目的の一つは、目的を持って自らの心を俯瞰で観ることなのです。
そこを省いては、求める効果を得ることはできないのです。

正しく瞑想できているか再確認する

瞑想時、あなたは無になろうと頑張ってはいませんか?

人間は睡眠時以外、毎日5万以上の思念が無作為に浮かび、すぐに消えるといいます。

また活動的な思考を行わない無意識下でも脳はデフォルトモードネットワーク(DMN)という、活動をしており、これが脳のエネルギー消費の80%を占めていると言われています。

無になれない現代人の脳

これらのいわば「心のおしゃべり」 「脳のアイドリング」がある限り、「無になる瞬間」を作ることは、熟練の瞑想講師や、修行を積んだ禅僧でも、限りなく難しいことかもしれません。

だからこそ、ヴィパッサナー瞑想では、「無になる」ことではなく、「観る」ことに注目するのです。

瞑想とはマインドフルネス状態になる手段であり、マインドフルネスとはメタ認知をすることによって、ストレスを低減する手法でもあります。

特にマインドフルネス瞑想では、呼吸に集中します。
その理由としては、呼吸は自らがコントロールできる生体活動だからです。

瞑想のやり方

瞑想は姿勢と呼吸が大切です。

瞑想する女性

座禅のようにあぐらを組む体勢でも、椅子に座る体勢でもいいですが、体や腕をリラックスさせ背筋を伸ばした状態で、手を体の前で組むことは守ってください。

次にタイマーを5分間にセットし、静かに瞼を閉じ深呼吸を始めます
ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐いてみましょう。
ひたすら呼吸に意識を向けるのです。

始めて数秒で、何かしらの雑念が浮かぶことに気づくと思いますが、再び注意を呼吸に戻しましょう
これを繰り返していると、次第に雑念が浮かばなくなり、考え事に気が散ることもなくなっていくはずです。

初めは長く感じたり、疲れることもあるかもしれませんが、習慣として毎日取り入れることが肝心です。

中島正明オンラインサロンとは

5万人の指導実績を持ち、学術的・科学的アプローチにより確実に結果の出るメソッドを提供し続けている、ヨガ・瞑想講師のカリスマ 中島正明 と、その受講生の皆さまの交流・学習の場として、中島正明オンラインサロンは開校いたしました。

ヨガ・瞑想のメソッドや考え方から、経営者としてのマインドなど、「中島正明の頭の中」を皆さまにシェアしたり、 新しいプロジェクトの企画会議に参加していただいたり、双方向のコミュニケーションを楽しめる会員制サロンです。

また、今までに中島正明が開発してきた講座のオンラインアーカイブ動画を、サロンメンバー向けに公開していきます。
サロンメンバー限定コンテンツなども配信しておりますので、どうぞお見逃しなく!

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