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瞑想が子供に与える影響とは?子供と親のための瞑想!やり方とポイント!

瞑想する親子

「いざ机に座っても、注意散漫でじっくり宿題に取り組めなくて・・・」「兄弟喧嘩ばっかりするんです!」など、子育てに関する悩みを持つ親御さんは多いと思います。

最も科学的な瞑想と言われる「マインドフルネス」がブームとなっているアメリカでは、2016年頃から学校教育において瞑想プログラムを取り入れるようになり、ニューヨーク市だけでも8000校近くが実践しているというから驚きです。

ニューヨーク市のみならず、他の州でも問題行動を頻繁に起こす生徒に対し、居残り指導として「瞑想」を取り入れたところ、素行不良が改善し、停学処分が減少、出席率が上がったという事例があります。

これはアメリカだけに留まらず、イギリスにおいても、370の公立小学校370校でマインドフルネス瞑想を導入、さらに中等学校では、実践的なメディテーション教育(瞑想教育)を行うことを2020年に決定しました。

その他、オランダやベルギーなどの欧州諸国でも、積極的に瞑想を授業に取り入れる学校が増えていると言います。

指導する教師や両親のための、マインドフルネスプログラムも浸透しつつあり、大人と子供、とりわけ親子間で「瞑想」に取り組む姿勢が整いつつあります。

教育現場×マインドフルネス瞑想=効果とは?

最も分かりやすい効果としては、「集中力向上」が挙げられるでしょう。
GAFAなどで「瞑想」が取り入れられてきた背景と同様です。

マインドフルネス瞑想に限らず、「瞑想」とは「今ここ」に意識を集中するための有効な手段です。

学校で瞑想する子供たち


これはこと勉学において、最も必要な要素ではないでしょうか。

事実、カナダブリティッシュコロンビア州の公立校では、次のような実験を行いました。
9歳前後の生徒約100人を対象に、3分間のマインドフルネス呼吸瞑想を、1日3回、4か月の期間で行ったのです。

すると算数の成績が、平均15%もアップしたという結果があります。

これは瞑想で、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が鎮静化したためと考えられます。

DMNとは

DMNとは脳の神経回路のことで、例えるならば「いつでも走れるためにスタンバイしている車のアイドリング状態」と酷似しています。

このDMNとは別名「雑念回路」と呼ばれており、目の前のことに集中できず、気が散っている時には、DMNが活発に活動しているのです。
そして恐ろしいことに、脳のエネルギーの75~80%が、DMNに使われているのです。

勉強する女の子


例えば注意散漫な子供でも、このDMNの働きを鎮静化させることで、机に座り落ち着くことが期待できます。

また子供のADHD(注意欠陥・多動性障害/発達障害のひとつ)の臨床研究でも改善傾向が見られ、瞑想は医療分野からの評価も高いのです。

多様な瞑想効果

瞑想効果は、集中力が高まるだけではありません。

先程のカナダブリティッシュコロンビア州の実験では、子供たちの行動評価、ストレスホルモン、幸福度などを、本人・同級生・大人の見地から多角的に調べたところ、社会的行動特性が24%アップ、攻撃性が24%ダウンしたという結果が出ました。

つまり情緒が落ち着くことで、認知や感情、ストレスのコントロールが上手くできるようになり、怒りなどの興奮状態が抑えられます

社会性がアップしたことで、共感力が高まり親切心が養われるようになり、いじめが減ったという事例も報告されています。

その他にも瞑想には、思考力・記憶力・免疫力が高まるというエビデンスも揃っており、心身ともに良好であれば、マイナスの副作用がないということが瞑想の強みでもあります。(病気を抱えている場合は、念のため医師のアドバイスを受けた方が良いでしょう。)

瞑想のやり方 

瞑想が子供に良いというエビデンスが揃っていても、例えば座禅などを子供に強要すると、途端に瞑想は「嫌なもの」になってしまいます。

子供のための瞑想は、大人と一緒に、簡単にできるものから始めるのがポイントです。
始めは1分からでも構いません。

家族で瞑想


まず任意の時間でタイマーをセットします。

次に姿勢ですが座禅のように、あぐらを組む必要はありません。
リラックスできる好きな姿勢で、肩や腕の力を抜き、極力背筋を伸ばします。

静かに目を閉じて、呼吸は鼻から吸う、鼻から吐くことを心掛けましょう。

雑念が出てきたら、呼吸に意識を集中させるようにするというのがセオリーですが、幼少の子供には難しいはずです。
その場合は、好きな言葉を一つ上げて、それを唱えましょう
すると集中力が途切れていないかよく分かりますし、慣れてきたら口に出さずに心で念じるように努めれば良いのです。

毎日繰り返すことで、少しずつコツがつかめてきます。
集中力が続くようになってくるので、徐々にレベルアップしていくと良いでしょう。

大人と一緒に、落ち着いてできる時間帯を設定し、毎日習慣化しトライしていきましょう。

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