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瞑想で集中力が変わる!老いない脳を作る!

新型コロナウィルスの拡大により、リモートワークの導入など働き方のニューノーマルに企業は対応せざるを得なくなりました。

当初は通勤に時間を掛ける必要もなく、自宅や都合の良い場所で仕事を進められるというテレワークを、理想的な働き方と好印象に感じていたビジネスパーソンも少なくないでしょう。

しかし実際体験してみるとオンとオフの切り替えが難しく、生産性が上がらないというストレスを、多くの人が抱えることになりました。

オフィスと違い上司や同僚の目がないため、仕事に対するモチベーションや集中力を自分で維持しコントロールすることは、案外難しいことなのです。

人間は集中するのが苦手な生物

実は人間の脳は、集中しづらいシステムになっているのをご存じでしょうか?


人類は高度な文明を創り上げてきた生物ですが、それでも自然界に属する動物であることには違いありません。

人類がまだ猿だった頃、或いはホモサピエンスだった頃、もしも周囲が見えないほど何かに没頭していたら、危険が迫っても気づくことはできませんでした。

常に周囲を警戒し、ひとつのことだけに集中することは出来なかったのです。
それは野生動物が時間をかけて、のんびり食事をしないのと同じことです。

警戒する野生動物

 
つまり、人間は注意散漫な方がむしろ正しい状態なのです。

さらに困ったことに「集中しなければ!」と思えば思うほど、かえって気が散る仕組みになっています。
大脳には「帯状回」という部位があり、焦りを感じるとこの「帯状回」が過敏になり逆効果になるのです。

この帯状回を刺激せず=リラックスした状態が、一番集中力を発揮できると言えます。 

集中力を高めるには

人間が集中の苦手な生物とは言え、高い集中力を発揮することで、大きな成果を上げている人がいるのも事実です。

 
脳科学の話を少ししましょう。

人間の脳には記憶を司る「海馬」という器官があります。

情報を短期記憶として保存し、長期的な記憶にしたい情報を大脳新皮質に送り込む役割があります。
「海馬→大脳新皮質」への記憶の移行は、海馬を鍛えることでスムーズとなり、記憶力アップに繋がります。

成人の脳のほとんどの領域で、脳細胞は増えることがなく、加齢とともに減っていきますが、この海馬だけは例外です。

この海馬を鍛えると、3つの利点があります。

記憶力向上

 1つ目のメリットは言わずもがな、記憶力の向上です。

 海馬が鍛えられると、一時保存された記憶がさかんに大脳に送られるので、長期記憶が定着しやすくなります。

ストレス耐性向上

人間の喜怒哀楽や恐怖・痛みなどという感情に関係する、言い換えればストレスになりうる情動を司る器官である「偏桃体」

 偏桃体をコントロールしているのは、海馬の役割です。

 ストレス情報がやってくると、海馬は解決策を見出そうと、まず過去の記憶と照合をします。
上手くヒットすれば、そのストレス情報は偏桃体に着く前にブロックされ、ストレスを感じずに済むのです。

 しかし海馬の機能が落ちると、ストレス抑制機能がうまく働かなくなり、ちょっとしたことでストレスを感じやすくなってしまいます

やる気向上

 少し前に話題になった「やる気スイッチ」をご存じですか?

これは「側坐核」という器官のことを指すのですが、海馬を刺激することで「側坐核」がやる気ホルモン「ドーパミン」を分泌するため、目の前の仕事に対して集中力を発揮しやすくなります。

脳をメンテナンスするには

 
では海馬を鍛えるにはどうすればいいでしょうか。

今、世界のビジネスエリートたちは、肉体をメンテナンスするのと同じように、脳のケアにも投資を始めています

米Google・Apple・intel・ゴールドマンサックス、日本だとメルカリ・SanSanが従業員のストレス軽減や集中力向上、生産性改善を目的とした研修に「メディテーション(=瞑想)」を取り入れているのです。

またハーバード大の研究でも、睡眠よりもさらに深く神経系を沈め、デフォルトモードネットワーク(DMN)活動を抑える有効的な方法として「瞑想」は認知されています。

DMN活動というのは、活動的な思考を行わないときに無意識に脳が行う脳内ネットワークの活動のことで、この活動を抑えれば脳はより深く休息することができるのです

睡眠中も、眠らない唯一の器官が「脳」なのです。

脳の休息

「瞑想」と言うと宗教色が強くスピリチュアルなものと思われがちですが、基本的に瞑想は科学的根拠に基づいているもので、米の脳医学者ジョン・カバットジンが考案した「マインドフルネス」と呼ばれる集中瞑想が大変有名です。
医療の分野でも「うつ病再発予防プログラム」の一環として使用されています。

アメリカでの瞑想産業は拡大の一途を辿り、今や4兆円にものぼる市場に育っています。

瞑想のやり方

瞑想は呼吸と姿勢が大切です。
座禅のようにあぐらを組んでも、椅子に座る姿勢でもいいですが、肩や筋肉の力を抜き背筋を伸ばした状態で、体の前で手を組むことは守ってください。

次にタイマーをまず5分間にセットし、ゆっくり鼻から息を吸って口から吐いてみましょう
「鼻から大きく吸う・口から長く吐く」ことに、意識を向けることが大事です。

始めて数秒で、何かしらの雑念が浮かんでくることに気づくと思いますが、再び注意を呼吸に戻すことです。これを繰り返すことで、次第に雑念が浮かぶことがなくなってきます。

瞑想はいつやってもいいですが、不眠解消を目的にするなら夜、やる気向上を目的にするなら朝に試すといいでしょう。
毎日取り入れることが肝心です。

中島正明オンラインサロンとは

5万人の指導実績を持ち、学術的・科学的アプローチにより確実に結果の出るメソッドを提供し続けている、ヨガ・瞑想講師のカリスマ 中島正明 と、その受講生の皆さまの交流・学習の場として、中島正明オンラインサロンは開校いたしました。

ヨガ・瞑想のメソッドや考え方から、経営者としてのマインドなど、「中島正明の頭の中」を皆さまにシェアしたり、 新しいプロジェクトの企画会議に参加していただいたり、双方向のコミュニケーションを楽しめる会員制サロンです。

また、今までに中島正明が開発してきた講座のオンラインアーカイブ動画を、サロンメンバー向けに公開していきます。
サロンメンバー限定コンテンツなども配信しておりますので、どうぞお見逃しなく!

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